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この度、岩手県釜石市の市営大平墓園にて、ステンレス納骨堂「SHIN」が建立されました。
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東日本大震災により、釜石市内で犠牲となり、現時点までに身元が判明していない方々のご遺骨を安置し供養することはもとより、震災の風化を防ぎ、震災による教訓を後世に伝承することを目的とし、釜石市により整備されたものです。
正面には「わすれない」の5文字が刻まれています。
東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
以下に、この納骨堂に隣接し、釜石仏教会の寄贈により設置された由来説明板に刻まれた文字を記します。
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東日本大震災物故者納骨堂

釜石市では、平成23年(2011年)3月11日(金)に発生した津波の遡上高が最大20m近くにも及ぶ東日本大震災津波によって、152名の行方不明の方を含む958名の尊い命が一瞬にして失われました。
 これまで、この震災によって亡くなられた身元が特定できない方の御遺骨は、釜石仏教会のご厚意により、同会を代表する仙寿院(大只越町)にて宗教や宗派を超えて追悼していただいてまいりました。
ここに建立した物故者納骨堂は、この震災によって亡くなられた身元が特定できない方の御遺骨を納め追悼するために、ご遺族、地域の団体及び釜石仏教会で組織した「東日本大震災身元不明者納骨施設整備検討委員会」において検討を重ね、この地に建立しました。
未だ還るべきところに還れぬ方がいるということに思いを寄せ、また、「逃げれば助かる」というあたりまえのことが、長い年月を経たとしても決して風化せず、いつまでも教訓として後世に語り継がれ、たくさんの尊い命が助かることを願い、ここに「わすれない」という言葉を刻みました。
ここに眠る御遺骨が還るべきところに早く還れる日が訪れることを切に願うとともに、この教訓をいつまでも後世に語り継ぐことを誓い、ご冥福をお祈りいたします。

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