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フューネラル豆知識

仏事の豆知識

仏事にまつわる慣習は宗教や地域によって大きく異なります。そのいくつかをご紹介します。

Q.年忌法要はいつまで続けるのでしょうか?

A.三十三回忌まで行うのが一般的です。

毎年めぐってくる故人の命日を祥月(しょうつき)命日(めいにち)といい、死亡した翌年が一周忌、以後2年目からは死亡した年も数えて三、七、十三、十七、二十三、二十七、三十三、五十、百回忌となります。年忌法要は、三十三回忌をもって最終年忌にするのが一般化しています。

Q.年忌法要の手順を教えてください。

A.命日の1ヶ月前には段取りを始めてください。

僧侶と相談し1ヶ月前には、日時と場所を決め、参列していただきたい方に招待状を出します。法要の日取りは、命日より前にすることはかまいませんが、後にすることはよくないとされています。

場所は、自宅、寺院、斎場、ホテルなどで行いますが、最近は、準備や段取りをアドバイスしてくれる斎場やホテル等の式場で開くケースが多くなっています。 法要の内容は、僧侶の読経、お墓での焼香、会食などです。参会者には引出物として、お茶やのり、お菓子などを用意するのが一般的です。

Q.年忌法要に招かれたら、どうすればよいですか?

A.招待を受けたら、出欠の返事を早めにしましょう。

当日は、開始時刻より早めに会場に行き、施主にご案内いただいたことのお礼をし、持参した金包みを渡します。
告別式での表書きは「御霊前」としますが、法要では「御仏前」とします。 法要は、僧侶の読経のあと、故人とかかわりの深い方から焼香します。つづく会食では、思い出話などで故人をしのんでください。 法要の服装は、女性は地味な外出着、男性はダークスーツに地味なネクタイが無難でしょう。

Q.お盆とお彼岸法要のやり方はどうすればいいですか?

A.お墓参りなどを行います。

お盆は、本来は7月15日でしたが、いまでは8月15日を中心に、ひと月遅れで行ないます。多くの地方ではご先祖さまの霊を迎える盆棚を13日の朝に作ります。同日の夕方、お墓に参り、ご先祖さまが道に迷わぬよう「迎え火」を焚き自宅にお招きします。16日は送り盆となり、一緒に過ごしたご先祖さまを「送り火」を焚いてお送りします。

お彼岸は、1200年前に国分寺の僧侶が春と秋の2回、仏を供養したのが始まりとされています。これが一般の人にも伝わり広がってきました。中日をはさんで前後3日間に、ご家族でお墓参りをしましょう。墓石をきれいにし線香と花をたむけ、果物やお菓子を供えてください。

Q.盆棚のつくり方は?

A.仏壇の前に机を置き、むしろを敷きます。その上に位牌や供え物を置き、花を飾ります。

8月13日の朝に先祖の霊を迎える「盆棚」(精霊棚ともいう)という祭壇をつくります。
仏壇の前に机を置き、むしろを敷きます。その上に位牌、灯明、水鉢、線香、鈴(りん)、供え物を置き、花を飾ります 供え物には季節の果物、野菜、そうめんや団子などを用います。また先祖の霊が来るときは馬、帰るときは牛に乗るとの言い伝えにより、きゅうり、なすを細工して馬と牛を作り飾ります。
ご先祖さまを敬う心を養うために、お子さんやお孫さんと一緒に細工してみてはいかがでしょうか。

Q.盆踊りと精霊送りとは?

A.供養のための宗教的な行事です。

盆踊りは、迎えた霊を慰める宗教色の濃い行事でした。やぐらの回りを踊るだけではなく、特に新仏の出た家々を回り踊りまわる地方もあります。また「送り盆」といって、盆に帰ってきた霊を送り出すために踊るところもあります。

16日、家の門口で送り火をたき、先祖の霊の帰り道を照らし送り出すのが精霊送りです。また、地方によっては、木やわらで作った舟に供え物などの盆飾りを乗せ、川や海に流す「精霊流し」を行うところもあります。 一般的には、庭先で盆飾りを燃やしますが、食べられるものは料理等に使用してもかまいません。